消える血糖記録を残す|Guruko · 第10回 / 全10回
センサー1本(14日)の一巡を振り返る
この記事の要点
- 14日(センサー1本)は、日々の揺れに埋もれず、生活の変化も分けられる区切りになる。
- 見るのは装着日・7日目あたり・交換の前日の3点だけ。全14日を1日ずつ見返す必要はない。
- 交換直後は約1時間のウォームアップで必ず空白ができる。12時間ルールの欠測とは別で、失敗ではない。
センサーの交換日を、振り返りのきっかけに使いたい方へ向けた記事です。
前回は、目的の1日を開く操作を扱いました。1日を開けるようになると、次に出てくるのが「どのくらいの幅で見ればいいのか」という問いです。1日では短く、90日では長すぎます。
たとえば、こんな場面です。
センサーの残りが「あと1日」と出ている。
次を貼る準備をしながら、この2週間はどうだったろうと考える。良かった気もするし、悪かった気もする。夕食を早めた週があったはずだが、それが何日からだったかも思い出せない。
毎日グラフは見ていた。それでも、2週間をひとまとまりとして見たことは一度もない。

14日を1つの区切りにすると、変化が見える大きさになります。 そして見るのは3点だけで足ります。
読み終えると、次の交換日を振り返りの日として使えるようになります。1回の振り返りは10分です。
なぜ14日がちょうどいいのか
1日単位では、日々の揺れに埋もれます。寝不足の日も、外食した日も、同じ重みで並ぶので、何が効いたのか判断できません。
90日単位では大きすぎます。3か月の間には生活の変化がいくつも起きていて、どれが効いたのか分けられません。
その間にある単位として、センサーの14日は使いやすいものです。生活の中に元からある区切りなので、新しく決める必要がありません。交換のたびに自動で来ます。
見るのは3点だけ
1. 装着した日。 貼った直後の1日です。ここは基準になります。
2. 中盤の1日。 7日目あたり。生活が普段どおりに戻っている時期です。
3. 交換の前日。 直近の状態です。
この3日を見比べます。全14日を1日ずつ見返す必要はありません。3点で傾向が変わったかどうかは分かります。
表計算でも同じことができます。 書き出したデータをこの3日で切り出して、それぞれの範囲内の割合を出せば、道具がなくても比較できます。記事07で扱った計算方法をそのまま使えます。
記録として何が残っているか
センサーの情報は、交換したあとも記録として残ります。

画面の数値は説明用のサンプルです。実在の測定値ではありません。
経過日数と残りが出るので、「あと何日で交換か」がひと目で分かります。この画面はグラフのセンサー表示をタップすると開きます。
そして、その期間の数字はこう出ます。

期間を14日にすれば、ちょうどセンサー1本ぶんに近い範囲になります。前の1本と比べれば、変化があったかどうかが数字で見えます。
なお、想定の14日は目安です。 経過や残りの日数は起動した時刻からの概算なので、実際の終了は前後します。数時間のずれを気にする必要はありません。
交換直後の空白について
新しいセンサーを貼ると、最初の1時間ほどはデータが出ません。ウォームアップと呼ばれる時間です。
グラフでは、この部分が空白になります。これは失敗ではありません。 記事03で扱った「12時間ルール」の欠測とは別のもので、どの方法を使っていても必ず起きます。
交換のたびに1時間の空白ができる、と分かっていれば、グラフを見て不安になることもありません。
この方法が向かない場合
区切りを意識せず、日々の値だけ見たい人には不要です。 振り返りの習慣を作らなくても、血糖の管理はできます。
数字が前より下がっていても、それを失敗として受け取らないでください。 2週間の間には、体調も生活も変わります。数字は相談の材料であって、成績表ではありません。何をどう変えるかの判断は、医療者と一緒に決めるものです。
センサーの装着や剥がれのトラブルは、この記事では扱いません。 貼り方や、途中で外れた場合の対応は、Abbott の公式サポートへ問い合わせてください。
次の交換日に、予定を1件入れる
いま貼っているセンサーの残り日数を見てください。
その交換予定日に、「前の2週間を振り返る」という予定を1件入れてください。それで今日は終わりです。
次の交換のときに、この記事の3点(装着日・中盤・前日)を見比べてみてください。1回やれば、次からは10分で済むようになります。
Guruko について
Guruko は、FreeStyle Libre の血糖を LibreLinkUp 経由で受け取り、90日の上限なく端末内に蓄え続ける iPhone / Apple Watch 向けのビューアです。長期の蓄積・グラフ・統計(TIR / GMI / CV / SD)・AGP・時間検索・CSV 書き出しは無料で使えます。
Guruko は医療機器ではありません。本記事は記録の残し方と読み方を扱うもので、治療の判断には使えません。センサーの値と体調が合わないとき、低血糖が疑われるときは、公式の機器と医療者の指示に従ってください。FreeStyle Libre / LibreLinkUp は Abbott Diabetes Care の商標で、Guruko は Abbott の公式製品ではありません。